ふぇるみーにょ君の薬草日記

日本/地方/ボストン/アメリカ留学/大麻の話

気まぐれにルームメイトの話とか

本、特に地方だと留学を経験している人はそう多くはない。

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私はこうして留学を経験するまで、どういった背景を持った日本人がアメリカに留学し、どのような学生が同じ大学の仲間になるのか全く想像出来なかった。そもそも日本人と出会うことはできるのか?そのレベルだった。

留学にはお金がそれなりにかかるので、お金持ちが多いのだろうという想像はある程度していた。実際留学してみるとやはり留学生にはお金持ちが多く、いわゆる御曹司と呼ばれるような同世代の学生たちと出会うことが多々ある。留学当初は毎度そういう人たちに会う度驚いていたが、今ではもう慣れっこだ。

アメリカでの生活が始まり既に4年が経過した。ボストンに住んでから約3年ほど中国人のオーナーの家をアメリカ人、モロッコ人、フランス人、アルバニア人とシェアハウスという形で暮らしていた。みんな過干渉はせず、顔をみたら挨拶をするくらいの関係だった。あれはあれで悪くない。オーナーとは割と仲が良く、ご飯を作るのが面倒な時はたまに夕飯にお邪魔していた。

その家を離れてから現在は3人の日本人と楽しくシェアハウスをしている。今回は、どのような日本人がアメリカの大学に行っているのかという話なので、友人全員を紹介したいところなのだが、私の体力的にもキツいのでルームメイトに絞って紹介していきたいと思う。

 

チャンドラー邸は4人の日本人大学生で構成されており、ハーバード大学の近くに位置している。私と他2人のルームメイトは同じビジネススクールに通っており、もう1人は少し離れた場所にある州立大学に通っている。学校まではトータルで30分くらいの道のりだ。

ヘチマ君は同じ大学に通う同級生で、大学では会計学と国際ビジネスを専攻している。俗に言うダブルメジャーだ。日本生まれなのだが、台湾人と日本人の両親を持ち、中国語のリスニングはある程度出来るらしい。ちょっと羨ましい。小さい頃は台湾の日本人学校に通い、日本では大阪に住んでいた背景からコッテコテの関西弁だ。好きな言葉: いてまえ(https://www.weblio.jp/content/%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%BE%E3%81%88)

若干ヤンチャだった彼は日本の高校を途中で辞め、アメリカ,コネチカットの高校へ入学。両親が海外でビジネスをやっていることからアメリカで学ぼうと考え出したとか何とか。高校を卒業した後、同じボストンの大学に入学した。

大学内では日本人学生団体の代表を勤めており、家の中でもリーダー的存在である。ヘチマ君の彼女は高校の同級生の中国人で、今はニューヨークの大学に通っており、ボストンとニューヨークはそれほど遠くない(片道5時間)ため、お互い頻繁に行き来している。実に微笑ましい。私より海外経験も長く、同じ大学に通っていることもあり、手助けして貰うことが多々ある。本当に有難い。しかし、使い終わったティッシュを頻繁に捨て忘れるのでそこだけは治してもらいたい。卵が大好きで、彼が料理をすると基本的に卵が使われている。ここ一年くらいで料理がかなり上手になった。ナイス。

 

ヤニスキー君は同じ大学に通う一個下の学生で、大学ではマーケティングを専攻し、グローバルマーケティングを副専攻としている。専攻柄、大学卒業後は広告系の会社などを希望しているらしく、お互い希望通り就活が終えられたらたら嬉しい。

中学まで都内で育ち、高校からはスイスの日本人学校に通っていた。チーズが苦手なのにスイスに留学するとは実に酷な話だ。たまにスイス時代の友達がボストンに遊びに来るのだが、皆んないいやつだ。スイスでは俗に言うに住んでいたらしく、エクストリーム田舎のエピソードをたくさん持っている。村のデートスポットに精通しているらしい。

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ヤニスキー君の村

スイスの高校を卒業してからサンフランシスコの語学学校にしばらく通うのだが、そこで次に紹介する住人のシェフ君と出会う。世界は本当に狭いとつくづく感じる。その後ボストンの大学に入学。出会った当初はそれほど仲良くなかったのだが、今ではもう兄弟だ。都内で酔っ払い宿が見つからない時はだいたい彼に連絡を取り訪問する。迷惑な話だ。若干だらしないが一個下ながらしっかりしているので、特にパソコン関係の質問はだいたい彼に聞く。彼の授業のカリキュラム的に他の専攻の学生より深くパソコン使う機会が多いらしく、とても心強い。他人事ではないのだが、早くいい彼女ができればいいと願っている。頑張れ。

 

シェフ君は州立大学に通う同級生で、大学では数学を専攻している。私からしたら信じられない。彼は大阪出身で、中学から東京に移り住んだ。コテコテの関西人と東西バイリンガルのおかげで、この家の中では常に関西弁と標準語が半々だ。シェフ君は都内の高校を卒業した後、半年ほどサンフランシスコの語学学校に通っていた(ここでヤニスキーと出会う)。その後ボストンの二年制大学に入学しエンジニアリングを専攻。今の大学に編入するまで私と同じ大学に通っていたので、時間が合うとランチは彼と基本的に一緒に食べていた。あのフレンチフライとチキンナゲットが懐かしい。帰国する前にもう一度食べに行こう。

シェフ君命名した通り、長年の居酒屋バイトの経験から料理がとても得意で、私たちの食事は大体彼が作ってくれる。感謝しても仕切れない。シェアハウス内では母親的存在であり、バレンタインの際などにはちゃんとチョコレートを作ってくれる。彼の女子力は計り知れない。彼のおかげでチャンドラー邸の生活費が削減されているといっても過言ではない。シェフ君は私たちの中で唯一の理系なので、理系の問題に直面した際は皆んな彼に助けを求める。

 

ルームメイト一人一人について思い出し、何か共通点はあるかと考えたが正直これと言ってなかった。専攻に関しても、起業家精神論、会計学マーケティング、数学とバラバラである。強いて共通点をあげるとしたら、皆家族や両親が何かしらのビジネスを行っており、教育に関しての関心が高いと言う点くらいだ。しかし、いくら親が熱心でも留学に関しては完全に本人たちの意思なので、皆んな共通して向上心や挑戦する気持ちがあるとでも言っておこう。とてもに聞こえが良い。アメリカでのシェアハウス生活を通して「みんな違ってみんないい」といいう言葉を考えた人は偉大だと改めて感じる。

彼らと共にアメリカで生活するのも残り3ヶ月となってしまい、このシェアハウスで生活する時間も残りわずかなとなってしまった。アメリカを離れるまでの期間が短いからと言って特に何かを一緒にするとかそう言うわけではないが、その時が来るまで、今まで通りお互いに助け合い、小さな思い出を彼らと共に作っていけたら嬉しい。

 

 

これからもよろしくチャンドラー邸