ふぇるみーにょ君の薬草日記

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留学生、コロナのせいで大迷惑の巻

月の6日から大学最後の春休みが始まった。

起業家精神論学のプレゼンテーションを終え、LAに住んでいる友人のケニーに会いにボストンを後にする予定だった。が、プレゼン会場に向かっている最中にその悲報は届いた。

旅行予定先であるカリフォルニア州コロナ緊急事態宣言が発令されたのだった。

少し前から嫌な予感はしていたが、タイミングが良すぎる。苦渋の決断ではあったが、ウキウキ気分から一転、渋々フライトをキャンセルしたのだ。。。

コロナが理由でフライトをキャンセルする場合、12ヶ月有効なチケットと引き換えられると言う特別措置のおかげで、年内の米国旅行は確定したが幸いお金は失わずに済んだ。

 

あぁ、コロナウイルスだるう。。

 

2019年12月に、新型コロナウイルスが中国武漢市で発見されてから約3ヶ月、コロナによる感染は今世界中で拡大している。 日本国内でも次々と感染者が見つかっているが、アメリカ国内での感染者増加率はケタ違いだ。これは、2020年3月20日アメリカ国内患者数、完治数、死者数を表したものだ。現在既に18000人にも渡る感染者がおり、今日だけで4000件以上の新たなケースが発見されている。凄まじい感染力だ。研究者によるとカリフォルニア州の人口の60%は既に感染の疑いがあるのではないかという見解もあるほどだ。

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表を見て分かるように、特に最も人が集まるニューヨークでの感染者の増加は半端じゃない。今日1日だけで2000人以上の人がコロナウイルスに感染している。正直、少し前まであまり危機感を感じていなかったが、マサチューセッツ州でも既に400人の感染者が見つかっているとのことで、いよいよ他人事ではない。(恐らくここまで死者数が0なのは、Mass General Hospitalと言う全米トップクラスの病院があることと関係してると勝手に予想) 現在2020/3/死者11名

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この現象がパンデミックと呼ばれる様に、世界は文字通りパニックだ。今誰しもが不安だと思うが、母国に居ない留学生は特にそう感じていることだろう。

ニューヨーク州での感染者増加と同時に、ハーバード大学を筆頭とした、マサチューセッツ内の大学の授業は全てオンラインに変更された。アメリカの大学四年生は残り2ヶ月で卒業となるのだが、授業がオンラインに切り替わったおかげで予定は滅茶苦茶だ。

大学はすぐさま寮を締め出し、学生は即座に退去させられた。留学生の中には母国に帰るしかないと言う学生も数多くいる。その中状況の中でも、ハーバード大学は学生に飛行機のチケットを発行しているとか何とか。さすがだ。。

大学のプログラムの一環で、就職やインターン先の会社を見つけるネットワーキングイベントが来週企画されていたのだが、そのイベントもオンラインに変更された。(オンラインのネットワーキングて。。。) ルームメイトであるヤニスキーのボランティアプログラムも、ヘチマコスタリカ留学も、全て中止になってしまった。、マサチューセッツ内の大学で既に卒業式の中止を発表した学校も何校かある。私の大学も全ての授業がオンラインになり、卒業式も実施するかわからないと言うことで、もう一生会うことの出来ない友人もいるのだろう。大学側も苦肉の策だったと思うが仕方がない、全てコロナのせいだ。

www.yakusosuisui.com

ボストンには大学だけではなく、語学学校も多く存在し、日本人の留学生も少なくは無い。しかしコロナの影響で、彼らは強制帰国という形でそれぞれ母国に帰らされてしまったと耳にした。更にアメリカ政府が今月19日か米国ビザの一時発給停止を発表した為、これからの留学を計画していた人たちの予定も狂ってしまった。酷な話だ。一部奨学金制度も機能しなくなると言うこともあり、頭を抱えている学生も沢山いることだろう。

自身も7月初めに日本への一時帰国を計画していたのだが、一度日本に帰ったらしばらくアメリカに戻ってこれないリスクがあるため帰国するか未だに迷っている。しばらく様子見だ。

コロナによる影響は私たちの日常生活にも迷惑なほどハッキリ出ている。感染者が増加するにつれ、マサチューセッツ州内のレストランやバーなどの飲食店は一時閉店を始め、スーパーに並ぶ食材も日を増すごとに品薄になっている。下の写真はLAのケニーが送ってくれた写真なのだが、まさに見た通りだ。

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空になった肉コーナー

普段通りCostcoに食材を買いに行っても信じられないくらい並ぶ。もう春だというのに、人々は見えないウイルスとの戦いに備え、食料品やトイレットペーパーをコツコツと買い溜めしに来ているのだ。今は2020年だ、皆もう少し落ち着こう。

 

一番のコロナショックは、ルームメイトとのサッカーの帰りに起こった。

普段通りUber(配車サービス)を呼び、帰りの車が来るのをしばらく待っていた。アプリを通して車のナンバーや現在位置などが分かるのだが、私たちが呼んだ車の運転手は私たちの顔を見るなり目の前を通り過ぎていった。

そう、差別だ。

アジア人=中国人はコロナの危険性があるから車には乗せない。シンプルな話だ。

差別はさほど嫌ではないのだが、寒かったのでそれだけは不満だった。

私は差別と共に生きていこうと言うスタンスなので少し嫌な気持ちにはなるがそれ程気にしない。差別は絶対に良くないことだが決して無くならないので、上手く付き合っていくしかないと思っている。(自論) それはさて置き、客はちゃんと乗せてくれ。

SNSを通して、アジア人という理由だけで暴言を吐かれたり、突然暴行を振るわれたなどと言うニュースを目にする。ここ数ヶ月間のコロナウイルスによる影響で生活は一変し、ストレスが溜まっているのは分かる、が落ち着いてくれ。この問題の責任は誰にも無い、全てコロナのせい。

少し話は変わるが、下の画像はコロナを含む、SARSHIV、HERSがメディアで言及された数を示している。このデータを見て分かる通り、コロナウイルスは11億回、SARSの5,600万回を大幅に超えた言及がメディアで行われている

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本当に危険が故にコロナに関する情報、放送が扱われているかは定かではないが、少し不安を煽り過ぎではないかと感じる。メディアによる過度な煽りがなければ、人々はもう少し冷静に行動し、コロナによる世界中のパニックを抑えることはできたのではないのだろうか。伝え方によっては、人々がトイレットペーパーを無駄に買い漁ったり、アジア人の乗車拒否を行うなんてことは起きなかったのではないか。物事の危険性が人々に伝わらず感染が拡大しては元も子もないが、要するに塩梅だ。もう少し上手く伝える方法だってあったはずだ。

コロナによる被害がいつ収まるかは現状誰にも分からないが、こうした危機は歴史で何度も繰り返されてきた。そして私たち人類は、今一丸となってこの状況を何とかして乗り越えなければいけない。人種差別をしている場合ではとても無いのだ。ある国のお偉いさんはコロナウイルスのことをChinese Virusと呼び、いつも通り問題になっている。実に馬鹿馬鹿しい。お前こそ本当のVirusだ。

今、あらゆる場所でコロナに関する様々な情報が飛び交っている。日々暗いニュースを目にし、心配になる気持ちは理解できる。しかし、病は気からだ。一人一人が気持ちを強く持ち手洗いうがいを心掛けよう。いつか”あんな病気流行ったな”と思えるその時まで。

 

あと就活生。

 

今年は特に頑張ろう。涙

 

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